この記事は、CASH-CA(カシュカ)のピンタックシャツについてレビューしていきます。
※ディレクター倉石さんとお会いした際に直接提案され、あえてのシワシワです
こんな方へ
- メンズのピンタックシャツを探している
- CASH-CA(カシュカ)の情報を探している
という方に向けて、今回は、CASH-CA(カシュカ)のピンタックシャツを紹介していきます。
CASH-CA(カシュカ)とは?
シャツを紹介する前に、まずはCASH-CA(カシュカ)というブランドについて簡単に紹介していこうと思います。
イギリス発 現在は終了してしまったブランド
CASH-CA(カシュカ)は、イギリスでクレイグ・アレキサンダー氏が立ち上げたブランドです。
クレイグアレキサンダー氏は、ジョンスメドレーやマーガレットハウエルでニットの売上向上に貢献した方で、1999年にCASH-CAを立ち上げました。
由来は、CASHmere Craig Alexander と言われています。
カシミアニットが得意なブランドである所以です。
2010年に、倉石一樹氏をデザイナーに迎え入れ、主に日本市場で展開することになりますが、2022年現在で情報が取得できず、おそらく終了したものと思われます。
倉石一樹氏とは?
倉石氏は日本のデザイナーです。アディダスのクリエイティブプロダクトマネージャーを務めたことが有名です。
※(参考)倉石氏インタビュー記事
アディダスでの活躍ののち、CASH-CAのデザイナーを、
そして現在は、The North Faceのデザインを担当しているようです。
※(参考)倉石氏インタビュー記事
ちなみに、私はCASH-CA時代に倉石氏と直接お会いし、お話したことがあります。
2013年に、彼がディレクションした代々木のセレクトショップ「Heather Grey Wall(ヘザー・グレー・ウォール)」にお邪魔して、本記事のシャツを入手した時です。
その時は、CASH-CAを日本のエルメスのようなブランドにしたいという野心も口にされていましたが、ブランド終了してしまったのは非常に残念です。
CASH-CA(カシュカ)は今どこで購入できる?
ブランドが終了しているようで、メルカリなどで二次流通品を探すしかないようです。
CASH-CA(カシュカ)のピンタックシャツを着てみて分かった魅力
こだわりのディテール
ディテールへのこだわりと、それを実現するテーラリングの丁寧さが魅力です。
まずは、このシャツのシンボリックなピンタックです。
ピンタックは薄くつまみながら縫う必要があるのですが、きれいに4本を並行して、さらには肩部分にかけてカーブさせているのは非常に高い技術を要します。
さらには、普通のシャツと異なるのは、わずかにダーティな印象を与える ほつれ です。
ヨークの切替や、袖の縫い合わせ部分をあえて表に出し、デザインのポイントにしています。
倉石氏からは、「洗濯して糸のほつれが長くなってきてもそのまま着てください」と提案され、その教えを守っています。
背中に入るブランドロゴを縫っている赤い糸も、一目でCASH-CAとわかるポイントですね。
1枚で着るに最適なサイズ感と着心地
非常に柔らかいコットンが着心地を良さを生みます。
1枚でもサマになるようにと、バックダーツを取って身幅を持たせつつも、着丈の短いボックス型のシルエットです。
また、脇に通気口となる菊穴が空いており、ムレも解消してくれます。
コーディネート例
倉石さんに当時おすすめされた紺デニムに、アイロンをかけない状態で着るスタイルです。
デニムに水色シャツというかなりカジュアルなスタイルも、サイズ感やピンタックで上品に魅せることができますね。
着用したものは、こちらです。
- CASH-CA(カシュカ)/ ピンタックシャツ(Mサイズ)
- LEE / デニム(Mサイズ)
モデルは私で、184cm/64kgの痩せ型です。
まとめ
CASH-CA(カシュカ)のピンタックシャツは、既に手に入らない代物となってしまいましたが、ピンタックの上品さとカジュアルな素材・ディテールが織りなす上質なカジュアルシャツです。
少しでも気になる方は、1度探してみてはいかがでしょうか。
コメント