【レビュー】ボリオリ(BOGLIOLI)のジャケット(COAT)の評価と魅力

モノ紹介

この記事は、ボリオリ(BOGLIOLI)のCOATというシリーズのジャケットについてレビューしていきます。

お値段は、おおよそ10万円ほどしますが、非常に上質なジャケットですので、魅力を紹介していきます。

こんな方へ

  • ボリオリのジャケットを狙っている
  • ボリオリが気になっている
  • 春夏に着られるジャケットを探している

という方に向けて、今回は、ボリオリ(BOGLIOLI)のジャケットを紹介していきます。

ボリオリ(BOGLIOLI)とは?

まずはボリオリ(BOGLIOLI)というブランドについて簡単に紹介していこうと思います。

Boglioli chez CLUSIER - CLUSIER

100年以上続く老舗 イタリアブランド

Piero Boglioli(ピエロ・ボリオリ)が1890年代にブランドを立ち上げ、サルトリア(仕立て屋)として創業しました。
第二次世界大戦後の1950年半ば、息子のGiuseppe Boglioli(ジュゼッペ・ボリオリ)が2代目として後を継ぎ、当時の最先端技術を導入したアトリエを開設したことをきっかけに、後の1972年に3代目・現会長のMario Boglioli(マリオ・ボリオリ)が世界的に名を広めることになります。

マリオ・ボリオリが発表したのは、今回紹介する「COAT」と「Kジャケット」が有名です。
現在、どちらもブランドの代名詞的なアイテムです。

特徴はどちらも洗い加工を施していること。

マリオ・ボリオリが言うには、マリオ・ボリオリの青年期には、お下がりのくたっとしたジャケットを着る若者が多く、くたっとした風合いが非常に魅力的だったのだとか。

それがきっかけで、「Kジャケット」を発表したそうです。

近年では、2009年には、ロベルト・ファルキ氏をCEOに向かい入れ、ファミリー経営のサルトリアから、グローバルブランドへ昇華しました。彼は、Pradaでアジア部門のトップ、Dior Hommeでヘッドを務めていた経験も有し、アジア・アメリカ市場でのボリオリの拡大は、彼の功績でしょう。

ブランドコンセプトは、「モダン&クラシック」。

イタリアブランドらしい柔らかな仕立てが特徴的で、いわゆる「アンコンジャケット」の代表格です。

軽くてソフトなシルエットでいて、襟のロールが軽やかに美しいのがイタリアンスーツの特徴です。

また、最近では、サッカーチームの超名門 AC Milanとのパートナーシップ契約を結び、移動時のオフィシャルスーツ提供が話題でした。

同クラブのカラーであるロッソネーロ(赤と黒)の裏地がさりげない主張でいいですね。

サッカーファンとして、同クラブの本拠地サンシーロで観戦した際、スタジアム中が赤と黒に染まり、発煙筒モクモクでチャントを大合唱している様子がカッコ良すぎました。

  • 画像

ボリオリ(BOGLIOLI)はどこで購入できる?

多くの百貨店、セレクトショップで手に入ります。

セレクトショップの中でも、銀座に店舗を構えるところでは、品数も多い印象です。

ボリオリ(BOGLIOLI)のジャケット(COAT)を着てみて分かった魅力

それでは、私物のCOATの紹介をしていきます。

ネイビーブルーの段返り3つボタンのコットンジャケットです。(型番:R3302G)

鮮やかなブルーとウォッシュ加工の風合い

なんと言っても、このジャケットの魅力は色味です。

ネイビーブルーのコットン生地が青空のようで非常に爽やかですが、ウォッシュ加工でこなれ感があります。

上質なテーラリングと着心地の軽さ

一般的なジャケットは、胸に芯地が入っていたり、肩パッドを用いて、構築的にボディラインを美しく見せます。

一方、こちらのジャケットのような芯の入っていない物を「Unconstructed Jaket」、略してアンコンジャケットと言いまして、ソフトで体に柔らかくフィットするのが特徴です。

ボリオリのアンコンジャケットは、仕立ての良さから、ソフトでありがら、立体的に魅せることができます。

昔、スーツ屋や百貨店でバイトをしていた私は、良いジャケットか否かを見抜くポイントは、ラベルの返りが美しいか を基準の1つにしています。(アンコンの場合)

見てください、この美しいロール感。

また、ディテールも凝っています。

まずは、バルカポケット。バルカとはイタリア語で小舟ですが、胸ポケットが舟のようにカーブしてへさきのように見える仕様です。クラシコイタリアのスーツでよく見られます。

胸を立体的に見せてくれる効果があります。

続いて、パッチポケットの丸み。視覚的に柔らかい印象を与える他、ホコリやクズなどを残しづらくします。四角いポケットでよくホコリや砂が溜まっていた覚えありませんか?

さらには、本切羽。ボタンを外して着崩すこともできます。

最後に、ハイゴージ。襟の縫い合わせ部分をゴージラインと言います。これが高いか低いかで、ハイゴージ・ローゴージとか言ったりします。角度や高さは流行で変わります。

ハイゴージにすることで、視線が上向きになり、縦ラインが強調されることから、すっきりしたモダンな印象を与えます。

ちなみに、ローゴージはこんな感じ。今見ると、レトロな印象を与えます。
(戦場のピアニストより)

コーディネート例

合わせ方を紹介します。

ジャケットのブルーを活かすべく、補色のイエローをシャツに挿し、さらに本切羽を活かした袖まくりで着崩すことで春夏っぽさを全開にしてみました。

同系色のデニムを下に合わせることで、セットアップ風にも見せ、カジュアルとドレスの調和を目指しました。

カジュアルなブレスレットや、バンダナをチーフ代わりに挿してもいいですね!

春が近づいてきて久しぶりに羽織りましたが、軽さと色味がやっぱり最高でした。

着用したものは、こちらです。

  • BOGLIOLI / COAT (46サイズ)
  • Polo Ralph Lauren / シャツ (Mサイズ / 15 1/2)
  • LEE / デニム(Mサイズ)
  • ORCIANI / リバーシブルベルト

モデルは私で、184cm/64kgの痩せ型です。

まとめ

ボリオリ(BOGLIOLI)のジャケット(COAT)は、コットンのウォッシュ加工でカジュアルに見せながら、その実、クラシコイタリア由来の上質な仕立てで、見て爽快・着て最高 なアイテムです。

少しでも気になる方は、1度探してみてはいかがでしょうか。

また、ビジネスでの着用を考えている方は、こちらの記事でもジャケットの選び方や、夏スーツ全般の考え方を整理しているので、併せてご覧ください。

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