この記事は、GANZO(ガンゾ)のブランド紹介・私物の経年変化をお見せしていきます。
この記事の内容
この記事では、こういったお悩みにお答えします。
・GANZOの購入を検討している
・GANZO製品の特徴や経年変化が知りたい
20代〜50代の方向けのプレゼントとして、上質で良心的な価格の革小物ブランドを狙っている・知りたい
20代初めの頃に革小物集め・磨きを趣味にしていた私が、本当におすすめできるブランド GANZOを紹介・魅力を解説します。
GANZOとは?
商品を紹介する前に、まずはGANZO(ガンゾ)というブランドについて簡単に紹介していこうと思います。
GANZOとは?
GANZOは、国内でも最高の革小物ブランドの1つです。
1917年(大正6年)創業の老舗 味岡商店を前身とする、株式会社AJIOKAが1999年に立ち上げたブランドです。
AJIOKAは、元々はOEM(※)メーカーとして、サンローラン・ジバンシー・ケンゾー・クロエなどの製造を請け負っていた優れたメーカーでした。
要は、昔AJIOKAが作っていた革小物がサンローランのロゴが付き、世界中で購入されていたということですから、凄いですよね。
※OEM:ライセンス契約したブランドに商品を頼まれて、そのブランドロゴを入れて生産
そんなAJIOKAが立ち上げたGANZOですが、名前の由来は、イタリア・フィレンチェ地方の方言で「いいね!」のようなスラングらしいです。(GANZO公式インタビュー参照)
ブランドの印象
GANZOのブランドコンセプトは以下の通りです。
時を重ねるほどに、輝くもの。
引用元:www.ganzo.ne.jp
GANZOは、あなたの手によって“世界最高”の完成品となる。
ブランドのメッセージとして、単に購入・所有して終わりではなく、革小物ならではの長く愛用すること・オリジナリティが生まれることを打ち出すとともに、その土台として提供するものづくりへのこだわりがうかがえます。
レビュー:GANZO コードバン パスケースを解説(薄い財布)
実際に私が愛用するパスケースについて、素材・作り・経年変化の観点でレビューをしていきます。
このパスケースは、美しいコードバンを深緑で仕上げたお気に入りのものです。
2012年2月に購入したので、2022年5月の執筆時現在、10年選手です。だいぶ長いこと使ってきて、少し日焼けしています。
パスケースではありますが、キャッシュレス時代の昨今、カードとお札を数枚ずつ持っていく いわば小さい財布・薄めの財布としての利用も問題ありません。
素材:きめ細かさから醸し出される上質な光沢感
まず、そもそも利用しているコードバンが最高に上質です。
こちらのコードバンは、日本製(姫路・新喜皮革)のものです。
よく間違われますが、GANZOでは、輸入コードバンのホーウィン社製の「シェルコードバン」と、この国内産コードバンの2種取り扱いがあり、後者となります。
ヨーロッパの農耕・食肉用の馬の原皮が原材料で、「コードバン層」と呼ばれる 馬のお尻部分にある厚さ1mmの緻密な繊維層の部分を前鞣し・タンニン鞣しを行い、コードバンと呼ばれる革素材となります。
※参考:GANZO HP
縫製・作り:美しいコバの仕上げ
続いて、メーカーの技術の差が出る縫製の部分について。
個人的にGANZO製品で好きなポイントは赤茶色のコバ(サイド部分)にあります。
複数のパーツを使う一方で薄く仕上げる必要のある革小物において、コバをどこまで美しく仕上げるかは職人の腕が出る部分と消費者目線で捉えています。
GANZOでは、コバ漉き(縫い合わせ部分を薄くする)・コバ塗り(染料を塗る)・コバ磨き(ふのりを塗り重ね耐久性・艶出しをする)の工程を行い、美しい横顔を仕上げていきます。
私物のものは、10年選手なので少し痛んできていますが、未だ赤茶色の美しいコバは健在。そろそろコバの修理に出してみてもいいかもしれませんが、非常に丈夫で美しいです。
経年変化(エイジング):緑味がかった黒のように色味が深く変化
革小物を購入する男性の楽しみの1つに経年変化(エイジング)があるでしょう。
10年も使用したので、しっかり変化しました。画像は背面ですが、常に交通系カードを入れていたポケットはカードの形に合わせて色味の変化が起こり、味のある見た目となっています。
色の違いがわかりやすいので、この画像をチョイスしましたが、かなり深い緑、ほぼ黒に見えるように色味がかなり深くなりました。
レビューまとめ
GANZOのパスケースは、国産ブランド最高峰の革小物を展開するブランドとして、実際10年と長持ちする品質で、さらには美しい素材・色味がポイントです。経年変化まで存分に楽しむことができます。
関連のおすすめ(長財布・手入れ道具)
上記の通り、GANZOのコードバン製品は素材・作りともに最高品質でかつ見た目の美しいアイテムです。
毎日使う革小物として購入を検討するならば、よりおすすめとなるのは財布です。
特によりスマートな印象の長財布がかっこいいですね。
シェルコードバンシリーズよりは2万円程度低い5万円台なので、お得ですね。
また、コードバンを長く愛用するならば、コードバン専用のクリームを準備し、丁寧に手入れしたいものです。私がコードバンの手入れで愛用しているのは、いくつか試しましたが、やはりBoot Blackが使いやすいです。
また、種類がいくつかありますが、下記の通りの「ニュートラル」タイプを選ぶと、購入する革小物の色問わず利用できるので、おすすめです。
まとめ
GANZOはパスケースをはじめとした革小物、特にコードバンについては看板商品となっており、その実力は申し分なく、美しい素材・丁寧な作りで10年以上の愛用にも耐久しうる名品です。
GANZOが気になる方、またプレゼントを探している方、ぜひコードバンを有力候補に含めて購入検討してみるといかがでしょうか。
また、私的な革小物のおすすめブランドをこちらの記事で紹介しています。併せてご覧ください。
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